羽毛布団の選び方

2015年07月30日 13:14

羽毛の品質は、水鳥の品質管理を徹底している飼育農場の善し悪しで決まります。すなわち、水鳥の原産地については、あまり品質には関係なく、あくまでも目安にすぎないということです。

例え、どんなに高品質の羽毛を使用していても、未熟ダウンや臭い・ゴミがきちんと取り除かれていなかったり、悪臭やダニを防ぐために薬品を使用していたりすれば、どんなに高くても意味がありません。

その一方で、本来捨てるはずの羽毛を使用して品質表示を偽装しているにも関わらず、高額な定価をつけておき、それを驚く程の安値で販売すると言う二重価格表示のメーカーも後を絶ちません。

少なくとも下記の「5つの条件」をクリアしていないものは、購入を控えましょう。

■薬品や樹脂加工を使用していない

防ダニ加工やウォッシャブル加工など、薬品や樹脂を使用していると、殆ど汗を吸い取ることが出来ないため蒸れてしまいます。

特に、なんでも口に入れてしまう赤ちゃんには、薬品の副作用が心配されるため注意が必要です。

■生地にポリエステルなどの化学繊維が混入していない

ポリエステルなどの化学繊維は、殆ど汗を吸い取ることが出来ないため、蒸れたり、寝具の機能として最も重要な吸湿・発散性が著しく損なわれたりして、身体に悪影響を及ぼすおそれがあります。

■水洗いが出来る

羽毛は水の中で生活している水鳥の毛ですから、水洗いが出来ない訳がありません。

それが出来ないのは、水に弱い薬品を使用しているため、溶けたり劣化したりして悪臭が発生してしまうからです。

例えクリーニングに出しても、薬品が邪魔して中身の羽毛は洗浄できず、側がキレイになるだけです。

■日に干せる

水鳥は日光を浴びながら生活していますから、日干しが出来ない訳がありません。

しかし、紫外線に弱い薬品を使用していると、溶けたり劣化したりして悪臭が発生するため、日干しが出来ないのです。

■独特の臭いやゴミがきちんと取り除かれている

薬品を使用すると身体に悪影響を及ぼすため、薬品を使用していない製品が出回っております。このため、水洗いや日干しが可能で、なおかつ、驚く程安い値段で購入出来るものもあります。

しかし、その殆どは、食用を目的として飼育されている子供の水鳥の羽毛(未熟ダウン)を使用していたり、生地にポリエステルなどの化学繊維を使用していたり、海外で製造しております。

特に、中国製のものは、技術不足や製造コストを大幅に抑えるため、臭いやゴミがきちんと取り除かれていないものが殆どです。

このため、悪臭やダニが発生する原因となってしまいますので、アトピーやアレルギー体質の方や臭いに敏感な方は注意が必要です。

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